リノベーションでは、新築同様を目指すのではなく、時を経た部材の価値を再認識し、それを生かして住まい手にとっての価値を上げることを目指します。それが新築にはないリノベーションの魅力です。
ホームページを見てご連絡頂き、計画がスタートしました。栃木県宇都宮市で「中古住宅取得+リノベーション」という選択をしたHさんのケースです。敷地は、緑豊かな住宅団地内で西道路、北側私道の角地。敷地面積約140坪。敷地は、前面の西側道路から2m以上上がり、建物の裏手となる東側は林になっていることも静かさとプライバシーの確保に一役買っています。
しかし、メリットがあればデメリットは付き物。敷地に林が隣接し、敷地が低くなっていると、ほぼ例外なく、敷地に湿気が多くなる為、床下の湿気対策をしなければなりません。Hさんは、借家としてこの家に住んでいた時、他の土地を買って新築しようと考え、県内外の様々な住宅展示場やオープンハウスを見て廻ったようです。しかし、「どの住宅もピンと来るものが無く、いくら探しても気に入った土地も見つからないのは、今住んでいるこの家と土地が、私たちにとって最適なのでは?」と思い始めて、やっと「今住んでいる築20年の借家を買ってリフォームする」という結論に到りました。
2つの個室の間仕切りを取り払い、大きなリビングとした。
その解体作業中。
天井裏の作業をしている。
曲がった梁は既存のもの。
その他の太い梁は新しく入れた。
室内の雰囲気に合うようにこげ茶でペイントしている。
壁は、無垢の杉板を白くペイント。
カーテンの色と質感がとても良い。
出窓を使いたいという要望の為、奥行きの狭いオーダーキッチンとなった。
玄関ドアはスウェーデン製。オリジナル色に塗り替えた。